犬デウスのブログ

1980年代前半生まれの、発達障害者男性のブログです。

陽キャについて(2024/3/20)

陽キャという言葉は昔はなかったが、陽キャと呼ばれるような人々に、
自分は小さい頃から強い嫉妬心を抱いてきた。

友達が多いことが羨ましかったし、高校以降にもなると、
それほど美男子ではなくても、

女の子にもモテモテな様子になっていくのが羨ましかった。

大学生になると、交友関係の格差はさらに開いて、
彼らは友達同士を引き合わせて更に交友関係を広げていっていたし、
女の子にモテまくっていたし、
挙句の果てには、就職活動で高年収の大企業の内定を搔っ攫っていった。

一方の自分は、女の子にも全くモテず、友達も少なく、就活では大敗し、
Winner takes allかよ、と思って絶望的な気分になった。

社会人になると、交友関係の格差は致命的なレベルになって、

彼らは家族を築くようになって、
職場でも出世しているのは陽キャばかりで、僕および僕に似た人々は、

結構人生に苦しんでいるような様子だった。

そして今では、完全に陽キャたちに対して、心の中で白旗を上げている。
彼らはとにかく交友関係が広いので、

大量の情報を持っていて世間を良く知っているし、
体験した物事の量が多いから、圧倒的に話の引き出しが多い。
プレッシャーにも強いし、厳しく叱責されてもへこたれることはない。

一方の自分は、世間知らずだし、体験した物事も陰惨なことばかりだし、
話の引き出しが少なく、プレッシャーにも非常に弱い、𠮟責には滅法弱い。

中年になって、明るいってのは強いってことだなあ、としみじみと思う。
何か突出した才能でもあれば、自分のような人間でも

楽しい人生を送れたのかも知れないが、
残念ながら自分には何も突出した才能がなかった。

今はAIが劇的に進歩して、よりコミュニケーション能力が

問われるような社会が到来しそうな予感があって、
かなり先行きが心配である。

陽キャに嫉妬ばかりしていないで、

少しでも対人関係をマシにできる技術を身につけなければと、
思っているこの頃である。