犬デウスのブログ

1980年代前半生まれの、発達障害者男性のブログです。

人気ラノベを読んでいて感じること(2024/4/26)

10年ぶりに小説を投稿しようか迷っていて、
ラノベの賞を想定しているので、人気作品について考えてみた。

まず思うのが、キャラの魅力が際立っているということ。

もちろん、世界設定も良く作り込まれている場合が多いのだが、
それよりはキャラの精神性が魅力的で、
これは特に一人称作品だと顕著になって、
個人的には、この部分が一番大きく作品の人気を左右するように思った。

精神性については、
屈強ではないが卑屈ではなく、
陰はあっても基本的にはポジティブであるのが
ベースラインで、
主人公が陰惨な本心を吐露し続ける作品は見たことがなく、
基本的には、明るくて快活なキャラが好まれるという感じ。

自分が小説を書くとなると、
特に一人称作品では自分の精神性というものが
強く地の文に滲み出てしまうと思うので、
まずこの部分で、ちょっと自分には勝てそうにない
土俵だと感じた。


次に、ストーリーについては、
正直、あまり重視されているようには思えないというか、
ある程度小説を読んでいる人からすれば、
かなり既視感のあるものが多いだろう、という感想。

まあこれは、過去に出版された作品が膨大にあるから、
大体のストーリーのパターンがやり尽くされてしまったと
思うので、仕方ない部分が大きい。

というか、直近10年ぐらいで、ジャンルを問わず、
「斬新」と感じるストーリーに出会ったことがない。

自分も過去に散々知恵をひねったが、
ある程度抽象度を上げていくと、
どうしても、「これ、あれじゃん」という話になってしまった。

今も、ある程度温めているストーリーがあるが、
やはり「斬新」というには程遠く、
とりあえず伏線とその回収を適度に散りばめた
だけのものになってしまっている、というのが現状。

だから、自分が小説を書くとした場合、
ストーリーで勝負するのも到底無理そう。

そう考えていくと、
自分には読む人が「面白い」と感じるような、
ラノベは到底書けそうにないと思えるから、
もう賞への応募のために小説を書くのは諦めて、
昔打ち込んでいた競技プログラミングでも
本格的に再開しようか、という気持ちになっている。

小説を書くのは、時間を消費すれば済むだけの話なのだが、
歳をとった今、何にも繋がらないことに、
たった半年費やすのも惜しい。

もう少し考えるが、ちょっとラノベ投稿は無理そう、
というのが第一感。