犬デウスのブログ

1980年代前半生まれの、発達障害者男性のブログです。

自分が人生を失敗した最大の原因について(2024/3/17)

もちろん、発達障害と診断されるような、

自分の能力の凸凹の激しさが原因ということもあるが、
(凸はほぼ無く凹ばかりなのが悲しい)
正直、「それら」を障害を呼ぶのに抵抗を感じる部分もあるし、
「それら」に全て責任転嫁するのも嫌だから、

自分なりに長年考えた末にたどり着いた、
自分が人生を失敗した最大の原因について、端的に述べる。


それは、向き・不向きではなく、好きか・嫌いか、で

人生の分岐点で判断を下してきてしまったことである。
好きなこと、やりたいことが自分に向いていることだったら

最高の人生だっただろうが、
残念ながら、自分が好きなことや、やりたいことは、

致命的に自分に向いていないことばかりだった。
その結果、人間関係とキャリアの蓄積がほとんどない、

孤独な中年男性になってしまった。

若い頃の自分は、馬鹿の一つ覚えのように、

「人生は一度しかないから、好きなことをやろう」と
自分に言い聞かせ、他人のアドバイスも馬耳東風、

適性のないことに大量に時間投下して、
挙句の果てに大きな挫折を味わうことになった。

諸般の事情で、若い頃の自分は、「自分は長生きできない」と思い込んでいて、
そういう思考に染まってしまったことは無理がないと思うが、
軌道修正をするチャンスはいくらでもあったし、何より、

あまりに人の話に耳を傾けなさ過ぎた。

大人は、自分よりも遥かに多くの「実例」を目にしてきた結果、

色々な「傾向」を見出してきたというのに、
自分は本当に石頭の馬鹿で、人生経験がまるでないのに、

自分の判断というものを全幅に信頼してしまっていた。

好きだけど向いていないこと、好きではないけど向いていることの二択が

目の前があったとして、
そのどちらを選ぶかは選択者の人生観によるだろうが、

何しろお金を稼がないと、住む家すら確保できないという現実があって、
本当に自分は世間知らずだった。

他人と比較するのは辞めた方が良いと思いつつも、

世の中には好きでかつ向いていることを仕事にしている人々というのが
少なからずいて、そういう人々を遠くから眺めていると、

地の底に沈むような、猛烈な嫉妬心が沸いてくるのが苦しい。

そして、もし若い頃から、好き嫌いは別にして、

何よりもまず自分の適性ということを考えるようにしていれば、
もう少しマシな人生だったのかも知れない。
(ただし、ここにも、ある程度経験が無いと、

そもそもの自分の適性が分からない、という落とし穴があるのだが)

何歳まで生きられるか分からないが、残りの人生に、

過去の教訓を生かすしかないかと思う。